普通方式の遺言

 

遺言には二つの方式がありますが、一般的な人が使用することとなるのが「普通方式」です。
これは遺言の作成が緊急事態になっていないというような通常時に使用するものであり、緊急事態に作成されるものは特別方式という別の物になります。
さて、では「普通」と呼ばれるような方式の場合にはどういったものがあるのかと言うと、基本となるのは「自筆証書遺言」です。
これはどのような機会であっても自身が感じたこと、思ったことを書き記すことが可能であり、証人も必要がありません。
また費用などもかからないというメリットがある反面、書き方を間違えてもそれを見落として無効とされることも多く、裁判所の兼任が必要などのデメリットもあります。
これとは別としてあるのが「公正証書遺言」であり、これは二名の証人が立ちあう中、遺言者の後述による遺言を公証人に作成してもらうこととなります。
この公正証書遺言の場合は手数料などがかかるものの、偽造変造のリスクが無く、また紛失についても心配がないというメリットがあります。
そして最後に三つ目としてあるのが「秘密証書遺言」ですが、これは遺言書の存在だけを公証人役場で証明してもらい、その内容については秘密とするというものになります。
ただこの秘密証書遺言の場合には内容を公証人に確認してもらうわけではないために内容が適法かどうかはわからないうえ、偽造や変造のリスクが回避できるわけでもありません。
自筆で書くことが求められる自筆証書遺言とは異なり、代筆やワープロが認められるということはメリットとなりますが、現在だと年間で100件程度と、あまり利用されていない方法となっています。